kyouの答案

予備試験受験生が悩みながら書いた答案をpdfで(ほぼ)毎日晒していく勉強記録ブログ。答案構成のマインドマップも晒してます。内容も見てもらえたら嬉しいですが、「毎日書いてるね」と思ってもらえるだけで嬉しいです。

ロープラ民法Ⅰ 取得時効と登記①の答案を書いてみました。

予備試験を目指す運営人が『LawPractice民法Ⅰ 総則・物権編』第32問の答案を書いてみました。

当ブログ17通目の答案です。

 

この記事作成の前日に夫婦別姓を禁じる規定の合憲判決が出まして。

法曹になりたい者としてはやっぱり色々思うところはあって考えちゃいましたね。

しかし、一受験生としてはアンテナ張りつつ(これ自体はめっちゃ大事だと思う)、自分がやるべきことに集中しなきゃ、と気を引き締め直しました。

さて、今日私がやるべきは取得時効と登記の問題です。

(問題文は書籍購入の上、ご確認ください)

 

【私の答案構成】

⑴答案構成

リンクで飛ぶと拡大できます。ただ、スマホの小さい画面で見ると見づらいかもなので、タブレットやPCブラウザ推奨です。

自分の復習の便宜上、問題提起はピンク(赤?)、理由づけは青、規範は緑、あてはめはオレンジという形で色分けしています。

⑵答案構成した感想

・ナンバリング枯渇しました。笑 細分化しすぎなんですかね。長くなっちゃうのはこの辺りも原因なのかな、などと。

・いや、しかし時効が絡むと要件、攻防が複雑になりがちですね。結構混乱しました。攻防の整理は頑張ったつもりですが、要件事実的にこれが正確かは自信ないです。というか、精査したわけではないので多分どっか間違ってる気がします。

・そんな訳でこんなに短い問題文にも関わらず、設定した論点は当ブログ史上最多だと思われます(ナンバリング枯渇の一因)。それで考えてみたんですけど、問題提起の巧さってあるよな、と。事例に内在する論点は実際はかなりある訳で、それらをどう的確に包括した問題提起ができるかというのも、論証を絞っていく鍵になるのでは?と愚考しました。私の場合、論証の軽減は理由づけの縮減にばかり目が行ってましたが、これからはその観点からも削っていければと思います。

・理由づけの縮減も大事で、事例に沿った理由づけを付記できるかも大事な力の気がしました。具体的にはその後のあてはめや他論点への接続は気にした方がいいかもなどと。あと一年で間に合うのでしょうか…ビビってます。

・あとは当該事案解決にいらない規範はどんどん切る感覚も大事だな、と。今回だと再度の取得時効に必要な期間をBは占有してないので、取得時効は成り立たない、であれば登記の要否の規範はいらんよね、みたいな。後から見直すと自分の知識吐き出してるだけで事案解決には役に立たない(または争いがそんなない)部分を書いてる(書きすぎてる)ことに気付いてたりするので、そこを自然に即座に判断できる判断力が欲しいです。

・今回は細かい論点量に圧倒されましたが、その分、書くべきことの絞り込みの大事さにも改めて考えさせられました。

・なお、時効取得に限定している今回の問題では不要だと思うのですが、Bとしては時効取得の前にAB売買契約による所有権移転を主張するのが自然なのかな、と思いました。そうするとAとこれを相続したCを起点とする二重譲渡となるのかな?と。時効取得に限定されない問題が出た時に向けた備忘録として(答案構成内)2は書いただけなので無視していただければ。AB契約を認めると、その後の「他人の物」のくだりにもスムーズに接続できる気もしました。

・あと、絶対私だけなんですけど、時効完成後の第三者を取消後の第三者と書きがち。チェックしたけど、漏れてるかもです。答案書く時もやりそうで怖い。

 

⑶こちらの答案構成はmindmeisterというマインドマッピングサービスで作成しています。

マインドマップ

アメリカのサービスなので日本語がちょっと変ですが笑

使いやすいツールなので興味があれば見てみてください。

 

 

【私の答案】

⑴私の答案はこちらです。

リンクで飛ぶと拡大できます。

書いたものをそのままpdfにしてgoogleドライブで公開していますので、乱筆御免でよろしくお願いします。

drive.google.com

 

⑵答案作成した感想

・45分で臨み、予想はしてましたが大幅にオーバーしてしまいました。68分20秒です。答案構成がやたら時間かかりました。22分くらいで、書きは46分くらいですかね。でも筆力的には85行46分なので自分的には満足です。もうちょっと書く量を削りたいとは思いますが…

・読み返した感想は、まず「登記具備」か「登記を了している(30行)」かを揃えた方がいいと思いました。シンプルに読みづらいな、と。それに了の字が私の乱筆だと読めなそう。

・あとは助詞が混乱してますね…(36行)。

・やっぱり時効完成後を取消後って書いちゃうんですよねぇ…何故だ。昨日やったからかな?時間内で修正したけど漏れてるかもです。本当気をつけたいと思います。

・「第三者」判断基準の規範導出がやっぱり長いのですよね。10行占めてます。許容性(?)の時効取得者への不当かどうかの記述は削ってもいいのかなぁ…と迷ってます。再度の時効取得の規範導出も長いかな…8行分かかってます。

・結構大変でしたねぇ…これくらいの問題文の量ならやっぱり45分で終わらせたかったです。答案構成の時間短縮もですが、今回問題なのは書く量の多さだと思いました。85行かかってるので、さらに別の事情が入って論点増えるとこのスケールではそもそも88行に入らないので。基礎的な部分を固める今はともかく10月の答練あたりからはもっともっと絞り込んで行かなきゃと思います。今からでも頭の中に置いとこう…。

 

こんなところですかね。

今回も長文駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

以上です。

【今回の問題に関連する予備校講座】

私が総合講義300を受講していたアガルートでは『LawPractice民法』シリーズの解説講座 も開講されてます。

私自身は同講座を受講していないものの、担当講師の方は個別指導や別の映像講座でお世話になったことがあります。説明は大変わかりやすい上に用意していただいた答案例は非常に充実したもので、大変参考になりました。

プロ講師による答案例も入手できますし、この記事を読んで同書による演習に興味が出た方は受講を検討してみるといいとおもいます。

ちなみに当ブログではこの講座で選題されたものを中心に答案を作成していきます。

【参考文献】

この記事を含めて民法の論文を作成するにあたっては、以下の記事にある書籍を参考にしています。

 

kyoulaw.hatenablog.com

【関連問題】

 ・登記の問題

kyoulaw.hatenablog.com

kyoulaw.hatenablog.com

kyoulaw.hatenablog.com

 

 

 ・時効の問題

 

kyoulaw.hatenablog.com

kyoulaw.hatenablog.com

kyoulaw.hatenablog.com

kyoulaw.hatenablog.com

 

【このブログの読み方(初めての方用)】

初めての方はこちらをご一読ください。答案を読んでいただく際の注意点などを詳しめに述べてます。ざっくり言うと一受験生が書く答案なので、不正確だし齟齬もあり得ます等々を書いてます。