予備試験を目指す運営人が司法試験憲法(令和2年)の答案を書いてみました。
当ブログの41通目の答案です。
昨日、OLS(オンラインロースクール)で予備試験対策としての司法試験過去問の重要性に関する講義を受講しまして、これは解いときたいなと思ったので、実力不足も顧みずに早速解いてみました。
まあ、結論から言うとボコボコでしたが。笑
詳しくは後ほど。
今回は経済的自由と…あと一つはどうなんでしょう?悩みました。これも後ほど詳しく述べます。
今回もよろしくお願いします。
問題文は法務省HPからダウンロードしました。
【私の答案】
⑴雑な感想
・まあ、なんと言いましょうか、フルボッコですよね。笑
ただ、それは私の実力に照らしてのことで、予備試験からの距離はそこまで遠くないのでは?という印象も抱きました。他の年度を見ていませんが、少なくとも令和2年憲法については予備試験+αの問題2題を120分で解け、という問題に見えたのですよね。その意味では、頑張れば1年半後には戦えるのでは?と思えました。
・もちろんギャップもあります。私が感じたのは以下の点。
①(時間的に)長い
これは体力的というか、脳力的というか。後半は頭がポンコツでした。スタミナ切れですね。
司法試験て1日何科目なんだろ、シンプルに体力的に相当ハードですね。
②(文章が)長い
事情が多いともいう。多分整理すると予備試験2題分くらいの分量だと思うのですが、司法試験ではその「整理する」というのが受験生に委ねられてる点が難しく感じました。頭の切り替えも大事だし、処理能力も大事だと思います。この点は司法試験特有の難しさに感じました。一方で、人権選択、想起すべき判例のヒントが鏤められてるとも言えるので、その辺りをうまく活用できるかが鍵な気がします。私は処理にあたふたして沈没したわけですが。
・予備試験とのギャップとして気づいたのは差し当たりこんなところかな?と思いました。気づいてない深い洞察力を求められる部分があった可能性は否定できませんが、私は気づけませんでした、洞察力が深くないので。この辺りは採点実感などで確認します。
⑵私が問題文にした書き込みと答案構成です。過去問の問題文は著作権的に問題なさそうなので掲載します。答案以上に判読不能ですが、まあ、恥を晒すブログなので…笑(作成所要時間54分)
・めちゃくちゃ時間かかっちゃったんですよね。やっぱり事案自体は複雑で、その辺りの解し方、あと会話パートをどう使っていくかですよね。前者でかなり時間がかかり、後者は納得いくほど出来ませんでした。
・規制①は多分、経済的自由ですよね。そこは分かったのですが、「誰の」「どんな経済的自由が」問題になるのか特定するのに時間かかりました。貸切バス業者の自由は制約される?とか、具体的にどんな制約になるんだ?と結構迷いました。
答案構成でも、図を書いてみたり、「得する人、損する人」などと頭悪そうに検討した後が見えますね。とはいえ、(当否はともかく)「専業高速バス事業者の」「高速バス事業を営む自由」とある程度具体的に絞り込めたのは良かったんじゃないかと思います。50分もかかってるので遅すぎですが。
・規制②が迷いました。「まさか移動の自由的な?」と思って。同じ22条1項の「居住、移転」的な?と思いましたが、いくらなんでもそれを書く武器は全くなくて、「はて?そんな判例あったか?」としばし呆けてました。でも、よく読むと、これは平等原則なんでは?と思って、それで構成しました。違うかな?ていうか、あんまり構成する時間なかったです。手元の記録では4分くらいで構成してますね。
・まあ、そんな感じで書き始めました。
⑶私の答案はこちらです。(作成所要時間111分)
リンクで飛ぶと拡大できます。
書いたものをそのままpdfにしてgoogleドライブで公開していますので、乱筆御免でよろしくお願いします。
・圧巻の時間オーバーですね。まじでそろそろなんとかしないとやばい気がします。
・なんとなく整理つかないまま書き始めたのと、まだ経済的自由と平等原則の書き方が固まってないのが大きな要因かと思います。少なくとも後者は早急に固めたいと思います。
・あとは記述の整理ですかね、ちょっといろいろ書きすぎ。事情の多さに混乱したのもかなり大きくて、憲法論文の方が崩れたというか、いつの間にか違うレベルで書くべき話を書いてたりして、かなり苦労しました。
・経済的自由(規制①)を75分で書いた段階で休憩しました。笑
「司法試験受験生てすげーなぁ」などと思いつつコーヒー飲んでました。ごめんなさい。
・それで、平等原則は50分くらいでしょうか?とにかく頭が全然動きませんでしたね。
・まあ、要するにボコボコにされたのでした。
⑷全体の感想
・司法試験の過去問はやっといて良かったと思いました。1題60分というと(時間のかかるとされる行政法と一括で出題されるという観点から)予備憲法でも求められる時間制約といえます。また、経済的自由と平等原則(の出題であるならばですが)という私の弱いところをピンポイントで突いてくる問題でした。
・出題形式(判例、反論の言及)には全く応えられなかったですし、骨子案の分析も全くできなかったので、反省はめちゃくちゃあります。
・そんな訳で、この問題は近いうちにリベンジしたいところです。
答案作成の感想は以上です。
【復習のまとめ】
ここでは復習内容をまとめます。
【出題趣旨・採点実感】
・ザッと読みました。
・いや、法律構成が大外しでしたね。平等原則ではありませんでした。
「移動の自由か…マジか…」と。シンプルに考えればその通りだし、気づきはしたけど、「いやいや」って気軽に切ってしまいました。勇気でなかったのも大きい。そこは勇気出すべきなんですね、学びました。
というか、この判例は有名なんですかね…だとしたら単に勉強不足でしたね…。
・あとは求められてる記述には全く応えられていないと思いました。惨敗です。
・これに応えられるようにしっかり仕上げていきます。
以上です。
【今回の問題に関連する予備校講座】
私が総合講義300を受講していたアガルートでは司法試験 | 司法試験 論文過去問解析講座 がリリースされてます。
この講座ではプロ講師による答案例も入手できますし、この記事を読んで同書による演習に興味が出た方は受講を検討してみるといいとおもいます。
【参考文献】
この記事を含めて憲法の論文を作成するにあたっては、以下の記事にある書籍を参考にしています。