kyouの答案

予備試験受験生が悩みながら書いた答案をpdfで(ほぼ)毎日晒していく勉強記録ブログ。答案構成のマインドマップも晒してます。内容も見てもらえたら嬉しいですが、「毎日書いてるね」と思ってもらえるだけで嬉しいです。

民法改正で過去問演習に困ってる問題の私の対策

最近、民法の予備過去問演習を始めています。

他科目ではぶんせき本などで再現答案を検討している(そうしてる方も多そう)のですが、近時改正された民法では表題の問題に行き当たりました。より具体的に換言すれば、当時の解説・再現答案が参考にできない(あるいは参考にするのに苦労する)問題ですね。

よく考えたら結構同じ問題抱えている人も多いのかも?と思いました。

そこで、私の今のところの方針をまとめておこうかな、と。

「他の受験生どうしてるんだろう?」の相場観形成の1サンプルとして使ってもらえればと思います。逆に私はこうしてますよー、というのがある方は教えていただけたら嬉しいです。

(というか、この記事の趣旨は他の方はどうしてるか私も知りたいので、先にこちらの方針を出していこうということだったりします)

さて、それでは少し長くなりますが、よろしくお願いします。

 

書籍での解決

寡聞ではありますが、改正民法に対応した予備過去問題集ですと以下の2冊あたりが主流なのかな?と思ってます。

『実戦演習民法』(弘文堂)

 

実戦演習シリーズは本当にいいシリーズですよね。司法試験・予備試験の解説を学者の先生が書いてくれるというのはやはり安心です。

ただ、やはり改正という特殊な事情が解説にも大きく反映されていて、同書は改正前民法への言及もかなり多いです。

著者の古積先生曰く「過去の予備試験の問題の中には、改正前の民法でこそ意味があるものと言えるものもある」(同書「本書の構成」より引用)とのことで、確かに私も平成25年の問題なんかは改正前民法と改正民法とでは、どちらを前提とするかで全く質の違う論文が完成すると感じています。そして、確かに「改正前民法ではこういう問題があった、そこで改正民法では…」という説明は改正民法の正確な理解にとって果てしなく大事だということは否定できないと思います。

ただ、やはり多くの受験生は私も含めて、多くの科目を抱えていて、そもそも民法自体の範囲がやたら広いという科目の特性もあり、改正前民法の議論をしっかりフォローすることができる人は現実的にはそう多くないと思うんですが、どうなのでしょう。

私自身は改正前民法の解説部分を適度に読み流してますが、それでも同書では改正前民法の解説が改正民法による解説とも結構有機的に紐づいているので、その辺りはなかなか取り扱いが難しいというのが率直な感想です。もっと率直に言えば私の実力ではキャパオーバーになりつつあるし、改正民法では妥当しない議論も無意識に頭に入るので結構慎重に読み分けないと混乱する気がします。というか、現在進行形でちょっとしてます。笑

改正前民法をしっかり勉強した人でしたら、かなり有益な解説だとは思うのですが…。この辺りは難しいところですね。

ただ、同書解説の展開編というパートでは改正民法下での今後の予備試験・司法試験で出題されうる議論が指摘されてます。ここはやはり学者の先生だからこその記述で、非常に示唆に富む内容なので、私自身は購入して良かったと思ってます。

よって、私自身のあくまで受験生としての結論は、この本は良書であることを前提に、良くも悪くも割り切っている予備校系の解説も併用しようと思っています。

 

 

 

『改正民法で書いた民法論文過去問5年分 解説と答案例』(辰巳法律研究所

 

前記結論に沿った場合、予備校系の書籍で言えば参考になるのはこの本なのかな?と思っています。

ザッと見た限りでは、改正前民法の解説はないと思います。(読み込んだらあるかも?そうだとしても、すごく少ないはずです)。

予備試験に関しては解説があっさりしているのですが、司法試験の方は充実してますし参考答案もついているので参考になります。

ただ、5年分(司法試験・予備試験を合わせると10年分)というのが、予備試験の過去問だけ解きたいという人にはちょっと不安かもしれません。(私はこっち)

 

 

予備校講義での解決

『改正民法で書いた民法論文過去問5年分 解説と答案例』だけだと少し演習量に不安が残る人は予備校講義になるのかな、と。私の場合、受講していた『司法試験|予備試験1年合格カリキュラム 』に入っていた『司法試験 | 予備試験 論文過去問解析講座 』の解説・参考答案を参照してます。やはり平成23年以降の予備試験を全て改正民法で解いているのは助かるのですね。私の場合はアガルートに既にあったので他の予備校の講座は特に探していませんが、多分あると思うのでこの辺りを探すのがいいかもですよね。

ただ、たまに『実戦演習民法』との解説とは(執筆者が異なるので当然ながら)齟齬があり、私は納得いく方で書くようにしています。

 

予備試験過去問演習についてのまとめ

予備試験過去問に関しての私の対策をまとめると、予備校系の書籍をベースにしつつ『実戦演習民法』の解説・参考答案で修正していくという感じになりますね。

あと一点、個人的に注意してるのは予備校系の参考答案はちょっと過剰で現実的には現場での作成が難しいものも多々あるので、その辺りは自分なりに調整しています。(でも、これは民法に限った話じゃないか)

 

番外編(論点潰しとしての旧試・新試の過去問演習)

予備試験過去問をしっかりやった上でということだと思いますが、私の場合はいわゆる論点潰しは予備過去問以外でやろうと思っています。(なお、少なくとも民法はそもそも論点潰しという考え方は限界があるんでは?とも考え始めているところです。ただ、まだうまく言語化できないので、ここでは便宜上、論点潰しと仮に呼称します)

民法はやたら広いので論点潰しという観点だと11問では足りやしないわけですね。

その場合、演習書というのがまず視野に入ると思いますし、私も実際にロープラを使っていました。(ちなみに重問も民法は一通り検討しました)

ただ、予備過去問をやってて思ったのですが、演習書の問題とは微妙に手触りが違うんですよね。どこが違うのかそれこそうまく言語化できないんですが。あえて言うなら、一見特殊な問題に見えてよくよく検討すると典型問題・基礎問題の組み合わせでなんとかなる問題?みたいな?そんな感じの問題が多い気がするんです。

対して、学者系の演習書は教育的な意識が強い設問が多く、予備校系はパッと見ド典型問題か細かすぎるかみたいな極端な設問が多いという印象です。あくまで個人的な感想ですが。

そこで、私は予備試験の過去問を一通り解いたら、時間の許す限り旧試・新司を解いて論点潰そうと考えてます。ただ、そこでもやはり民法改正がネックになっていて、改正に対応した解説・参考答案が必要になると。

私の場合は基本アガルートっ子なので旧試は『司法試験 | 旧司法試験 論文過去問解析講座 』、新試は『司法試験 | 司法試験 論文過去問解析講座 』で対策するつもりです。

旧試の解析講座は『司法試験|予備試験1年合格カリキュラム 』に入っていたのですぐできるんですが、新司の解析講座は入ってないので(そして高い…)当面は『改正民法で書いた民法論文過去問5年分 解説と答案例』収録の新試をやろうかな、と思っているところです。

だから順番的には、予備試験過去問→新試(『改正民法で書いた民法論文過去問5年分 解説と答案例』収録分)→旧試(アガルート解析講座)→新試(アガルート解析講座)ってことになるのかな?と。

新試験はいずれ絶対やることになるので早めに見ておきたいと思ってますし。演習書は私の場合はその後にやろうかな?と。(というか、ここにあげてるだけで予備試験までに終わる気がしないですし…っていうか、これがちゃんとできたら受かるんじゃねーか?落ちたらそれは演習量の問題じゃねーんじゃねーか?と思ってます)

多分、他の予備校でも似たような講座はあると思うので、そこは各自の状況に合わせて検討していくことになるんですかねぇ…と思っているところです。ただ、予備校講座はどうしても高いので、私は運よく予備試験合格カリキュラムにやりたい問題が多めに入ってましたけど、そうでなければ演習書で頑張っていただろうな、と思います。本当、司法試験は資本試験の性格が否めないですよねぇ…つらいところです。

 

最後は愚痴になりましたが。笑

今のところ、こんな方針で行こうと思ってます。

同じく悩んでる人の何かの参考になれば嬉しいです。

 

それと、この記事はアフィリエイトリンクも貼ってますが、このリンクを踏まずに別のブラウザから改めて当該サイトを検索してくれれば回避できるので「こいつにお金入るのなんか癪」と思う人がいたら、そんな方法もありますよー、と伝えてこの記事は締めたいと思います。笑

司法試験受験界隈には多分アフィリエイトに嫌悪感もつ人も一定数いると思うんですけど、私は収入だけではなくて(収入じゃないんだ!と強く言えないのが悲しいところですが笑)率直に書いた記事のつもりなので、一応この点を申し添えておきます。

 

こんなところでしょうか。

今回も駄文長文、失礼いたしました。

以上です。