kyouの答案

予備試験受験生が悩みながら書いた答案をpdfで(ほぼ)毎日晒していく勉強記録ブログ。答案構成のマインドマップも晒してます。内容も見てもらえたら嬉しいですが、「毎日書いてるね」と思ってもらえるだけで嬉しいです。

予備試験民法(令和元年)の答案を書き直しました。

予備試験を目指す運営人が予備試験民法(令和元年)の答案を書き直しました。

当ブログの81通目の答案です。

 

今回はある講座に提出するためにこちらの記事で書いた問題に再度挑戦しました。

 

kyoulaw.hatenablog.com

 

 

 

 

 

例の如く、問題文は法務省HPからダウンロードしました。

 

 

【私の答案】

⑴雑な感想

前回が確かめちゃくちゃ時間かかったんですよね。2時間ぐらいいったのかな、確か。ただ、今回は前記講座の縛りが本番想定の70分ということだったので、それで書きました。いや、キツかった。本当ラスト2秒くらいで書き終わりました。

 

⑵私が問題文にした書き込みと答案構成です。過去問の問題文は著作権的に問題なさそうなので掲載します。答案以上に判読不能ですが、まあ、恥を晒すブログなので…笑(作成所要時間21分)

drive.google.com

・前回なんですけど、設問1で94条2項類推適用と177条を両方検討したんですね。当時は両者の関係がよくわからなかったのです。それで、いつもお世話になっている添削の先生にも質問しました。そうすると、「原則は177、次に94条2項類推適用というプロセスを踏んだ方がいいと思う」というアドバイスを頂きました。考えてみれば当たり前で、177条で処理できるならそれで行くべきですよね、って話です。

・で、今回の山場は法定地上権の成否だったと思います。Cの「本件建物を存続させるための法律上の占有権限が認められるはずである」(問題文より引用)という主張によると、私としては抵当権との絡みではむしろ法定地上権(388条)くらいしか思い浮かびませんでした。そうすると私個人としては「同一の所有者」という要件が問題になると思いました。つまり、抵当権設定時点で建物と土地の所有者が同じことが要件として求められているところ、この問題では本件土地の所有権については請求原因段階での攻防で既に建物所有者であるCはDに対抗できないのが前提になってるはずなのですね。そうでなければ正当権原の話に行かないはずなので。だから、この問題では「本件土地の所有権をDに対抗できない」にも関わらず「388条にいう『同一の所有者』(本件建物の所有者はCしかあり得ないので、つまるところ本件土地の所有者もCである)はDに対抗できる」という展開にしないとCは勝てないことになる。ここがこの問題では一番ハードで、かなり頑張って解釈論を展開する必要があるのでは?と思いました。そこで、前回書いた時に考えたのが388条の趣旨から「同一の所有者」について対抗するには登記不要でいける、という規範でしたが、今回もそれをやりました。成功してるかは謎です。笑

【2022・1・10 追記】

あと、ここで頑張ったのは結論の妥当性もあります。今回、Dは対抗要件つきの借地権を覚悟して抵当権設定契約に及んでいます。そうすると法定地上権を成立させても実質的にはDの事前の覚悟の範疇とも言えるんで、そこまでDは可哀想ではない気がするんですよね。これに対して、法定地上権を認めないと高額な建物がなくなるので社会的損失も大きいし、Cは住居を追われます。そこを考えるとやっぱり法定地上権を成立させる筋道を作るのがいいんではないか?というのが、個人的見解です。

【追記終わり】

・取得時効はベタベタの時効完成前の第三者ですもんね。ただ、分量が重い…笑 あれも令和元年でしたっけ?刑法で業務上横領かなんかをしっかり検討させた後に突然、遅すぎた構成要件の実現?を添え物のように出してきた年があったと思うんですけど、それを彷彿とさせました。笑 科目問わない予備試験の傾向なんですかね?

 

⑶私の答案はこちらです。(作成所要時間49分)

リンクで飛ぶと拡大できます。

書いたものをそのままpdfにしてgoogleドライブで公開していますので、乱筆御免でよろしくお願いします。

drive.google.com

・字はえげつない汚さですけど、ギリッギリ88行書けました。笑 でも初見だったらもっと迷って書けなかったと思います。特に4P目とか字は読めますかね…うーん。しかも、最後の時効取得はかなり論述内容も粗いと思います。正直2回目ということを考えるとかなり敗北感あります。

・敗因は個人的には177条(設問1①D所有)を書きすぎたことだと思います。前回94条2項類推と併せて書いたので、答案構成段階で「今回は楽だわ」ってどっかで思ってた自分がいるんですよね…。そしたらチンタラ書いちゃって、結果177条で35行いってるんですよね。対して、法定地上権(設問1③正当な占有権原)で26行、設問2で25行です。ちょうど昨日、予備過去問を扱う講義を受講したのですが、その中で「答案構成段階で配点を意識する」という指摘がされてたんですね。それに照らして、今回の問題で配点予想すると個人的な体感値だと『設問1①D所有:設問1③占有権原:設問②=15:20:15』くらいな気がするんですよね。下手したら設問1①D所有は前振りで、もっと低い気がします。この予想配点の当否はともかく、こう考えたのあればこれに沿って書くべきでした。しかし、私の答案の分量バランスはこれに反していた訳で、ここは自分の答案をコントロールできなかったことを猛省しなきゃいけませんね。悔しいなぁ…もっと意識して練習していきます。

 

当たり前ですが、まだまだ頑張らないといけませんね。

今回はこんなところでしょうか。

長文駄文、失礼いたしました。

感想は以上です。

 

【復習のまとめ】

ここでは復習内容をまとめます。が、この問題はまだ復習してないので、後日更新します。

【今回の問題に関連する予備校講座】

私が総合講義300を受講していたアガルートでは司法試験 | 予備試験 論文過去問解析講座 がリリースされてます。

この講座ではプロ講師による答案例も入手できますし、この記事を読んで同書による演習に興味が出た方は受講を検討してみるといいとおもいます。

【予備試験の参考になるサイト】

最近、こちらのブログを良く参照しています。

(リンクの許可いただきありがとうございます!)

予備試験過去問の優先順位ランクの記事があり、こちらを参考にしつつ過去問にあたるつもりです。

aporo104.hatenablog.jp

 

【参考文献】

この記事を含めて憲法の論文を作成するにあたっては、以下の記事にある書籍を参考にしています。

 

kyoulaw.hatenablog.com

 

 

 

【関連問題】

 

【予備試験答案リスト】

当ブログで作成した、予備試験過去問の答案リストです。

 

kyoulaw.hatenablog.com

 

【このブログの読み方(初めての方用)】

初めての方はこちらをご一読ください。答案を読んでいただく際の注意点などを詳しめに述べてます。ざっくり言うと一受験生が書く答案なので、不正確だし齟齬もあり得ます等々を書いてます。