kyouの答案

予備試験受験生が悩みながら書いた答案をpdfで(ほぼ)毎日晒していく勉強記録ブログ。答案構成のマインドマップも晒してます。内容も見てもらえたら嬉しいですが、「毎日書いてるね」と思ってもらえるだけで嬉しいです。

このブログの参考文献(民法編)

私が民法を勉強する際に参照している参考文献です。

ほとんどはスタンダードなものなので説明不要かもですが、一応使ってる感想も軽く添えときます。

①演習書

⑴『LawPractice民法』シリーズ(商事法務、第4版)

元々は予備に上位合格した友人が「普通にロープラで十分」と勧めてくれました。

網羅性が高いので、論点知識や問題意識などは本書で足りるのでは?と想定しています。

基本的に単一論点の演習書です。

 

このブログで作成したこの演習書の答案はこちらです。

 

kyoulaw.hatenablog.com

 

 

 

 

 ⑵『新・考える民法』シリーズ(慶應義塾大学出版会)

予備試験まではロープラと過去問を丁寧にやっていこうと思っていて、こちらは予備試験後に手を出そうかな、と思っています。レビュー見る限りは多論点型っぽいですね。単一論点型のロープラはその点で不安が少しあるので、ロープラがちゃんと終わったら買うだけ買ってパラパラ覗くぐらいはするかもです。ですから、正確には現時点での参考文献ではないのですが、備忘録として。

②まとめ本

⑴アガルート総合講義300 テキスト

受講生限定で配布されるテキストなのですが、非常に使いやすいです。

ありがたいのはやっぱり出題実績と重問へのリンクがあるんで、「ここの書き方見たいなー」とか「ここって試験出るの?」とかの時にすぐに情報に辿り着けるのが大きなメリットだと思います。

基本的に条文から解説されていて、論点(判例)解説もその文脈の中でされていますから、体系の中での論点の位置付けがわかりやすいです。判例・通説に沿ってるので、まとめ本としての使い勝手は最高だと思います。

⑵『民法(全)』(有斐閣、第2版)

上記⑴のテキストがあるので、アガルート(その他予備校)生は基本的に他のまとめ本は不要だとは思うのですが…(教材の絞り込みは絶対大事だと思いますし)

潮見先生のファンなので、補充的に使っています。端的なのにわかりやすい本で、論証にも反映させています。

 

③辞書本(調べ物用)

まとめ本よりも突っ込んだ説明が欲しい時に参照しています。

⑴『民法の基礎1 総則』(有斐閣、第5版)

読むと「基礎とは?」と思うほど、初学者には難しい記述が多いですが。笑

それでも総則分野において、この本で解決できなかったことはないと思います。

たまに出てくる図表がめちゃくちゃいいし、説明も丁寧なので頭の整理に役立ちます。

レイアウトがわかりやすいです。記述を読んでもわからない初学者は一度、ケースの法律関係を図にしながら読んでみるとスッとわかったりするんで試してみてください。

⑵『講義 物権・担保物権法』(有斐閣、第3版)

物権と担保物権を1冊で済ませたくてこちらにしましたが大正解でした。

レイアウト的には⑴に比べるとわかりにくいかもですが、記述がとにかくスマートでありながら理解しやすいです。論証にも使いやすいと思います。

(追記)ただ、やはりスマート過ぎて、私の理解力だと追いつかないところもたまにあり…分かっているつもりだったけど、分かってなかったな、と最近反省しております…。(追記終わり 2021・6・24 )

⑶『民法の基礎2 物権』

⑵で述べた通り、安永先生の本だとスマートすぎる場面もあり。そこで物権範囲(担保物権除く)はこちらも参照してます。説明は割と噛み砕かれている印象。やっぱり発展的な事項と基本的な時効の選り分けがレイアウト上されているのが素晴らしいと思います。

 

⑷『担保物権法』(成文堂、第2版)

⑶と同じ考慮で最近買い足しました。法学部の学生だった頃は多分この旧版?を使っていました。設例形式なのが個人的にはわかりやすくて、試験対策に重宝した記憶があります。記述も理解しやすいと思います。あとはナンバリングが丁寧なので、体系も理解やすいと思います。今気付いたのですが、私はレイアウト的なことを評価する傾向があるかもしれません。笑

 

 

⑸『プラクティス民法 債権総論』(信山社、第5版補訂)

まあ、問答無用の辞書本というか。笑

これで解決できない問題は多分どの受験生も解決できてないと思います。笑

ただ何よりも最高なのは、800弱の細かい事例に対する条文と判例に照らした理解を示してくれている点でしょう。はしがきを読む限り、それは体系的理解につなげていくことが最終目標だと思われるのですが、受験生としては実際の事例でどう知識を使っていくのかに不安を感じると思います。(私がそう)その意味では論文事例問題を解く際に傍に置くべき、事例辞典と言ってもいい本当に素晴らしい本です。

⑹『債権各論1 契約法・事務管理・不当利得』、『債権各論2 不法行為法』(新世社、第3版)

ケースは⑶より少なめですが、その分突っ込んで説明してくれている部分が多いです。むしろ、⑶より説明自体は厚いのでは?とか思ったりします。理論の説明の中に自然と判例の展開も触れられているので、判例の位置付けもわかりやすいです。

⑺『家族法』(有斐閣、第4版)

このブログを始めてから参照することが増えたんですけど、とにかくわかりやすいです。「ここ、難しいよね」みたいな記述もあって安心します。笑 すごくユーモアのある語り口なんですけど、ちゃんと説明すべきところは説明されています。この先生の授業受けたかったなぁ…と思いながら読んでます。笑

⑻『完全講義 民事裁判実務の基礎 入門編』(第2版)

この本も答案構成の時によく参照します。私は要件事実が弱いんですけど、十分理解できる記述です。下にあるように(私はまだ買ってないのですが)同じシリーズで予備試験の過去問解説もあるらしく、追々それを使う予定なので接続も考えてこの本にしてます。この本でも予備試験の過去問には触れられてます。

④論証集

『アガルート の司法試験・予備試験 合格論証集』シリーズをベースに、自分なりに修正を加えています。私はアガルート受講生に配布されるものですが、基本的に内容は同じはずです。やはり判例・通説で書いてくれているところが安心です。

判例集

基本的にはアガルートのテキストなんですが。私は判例百選がどうも肌に合わなくて、というか、読むと混乱することが多かったんですよね。(民法だけですが)

それで法学部当時に見つけたのがこちらです。ちょっと古いし、改正民法に照らした解説でないのがかなり痛い(なので、今は全くオススメできないし、自分でもちょっと怖いから、どう見ても改正の影響が少ないところに限って見るように心がけてます)のですが、条文の並びに沿っており、その判例がどの条文のどの要件の解釈で問題になっていたのかをわかりやすく示してくれています。私はこの本で民法判例学習が好きになりました。改訂はないんですかねぇ…。

⑥六法

私は六法的なものはいくつか用意していて、場面や目的で使い分けてます。下のラインナップだとたまに載ってない法律あるんですけど、それは稀ですし、基本的にはググってます。

⑴予備試験用法文

答案作成時用。私のは頂き物で、市販されてないと思います。メルカリとかあるんですかね?他の六法と使い勝手がかなり違うので慣れるために使ってます。ただ、紙質が弱いので、持ち運びや普段使いにはあまり向かないと思います。

法科大学院試験六法

持ち運び用。個人的には結構おすすめです。六法って弁当箱型と言うんですかね、ごつめの直方体じゃないですか。異物感あるんですよね。カバンに入れるとボコってしたり、他の本に折れ目ついちゃうのが私は嫌で。その点、この六法は他の六法より大判でして、大体2cm×14cm×21cmなので、異物感は緩和されてます。紙質も丈夫ですし、大判なだけあって字も見やすいです。ただ、収録されてる法律は少し少なめですね。

 

⑶択一六法

昔、法学部でこれを使ってたら先輩?同級生?に馬鹿にされたトラウマがあるんですが。笑

でも、司法試験・予備試験の対策ってことではかなり便利ですよね。判例が載ってると言う意味では判例六法が対抗馬ですが、択一知識か論文知識かが一目でわかる分やっぱり情報量はこちらが一番かなと。これなしでは条文ひけないと言うのは困り物(馬鹿にされたのは多分そのあたりだったと思う。気がする。知らんけど)なんでしょうけど、調べ物やインプット目的としては有能だと思います。

 

 

 

⑦『法律学小辞典』(有斐閣、第5版)

この本は意外と使われていませんよね。個人的にはめちゃくちゃ優秀な本だと思うのですが…。用語の定義を端的に知りたい時に大変重宝する本です。