ロープラ民法Ⅰ 無権代理と相続の答案を書いてみました。
予備試験を目指す運営人が『LawPractice民法Ⅰ 総則・物権編』第22問の答案を書いてみました。
当ブログの10通目の答案です。
今回は無権代理と相続の問題。ここも思考力が問われるというか。嫌いじゃないけど、正確に書けるかは自信はないところです。
頑張ります。
(問題文は書籍購入の上、ご確認ください)
【私の答案構成】
⑴答案構成
リンクで飛ぶと拡大できます。ただ、スマホの小さい画面で見ると見づらいかもなので、タブレットやPCブラウザ推奨です。
自分の復習の便宜上、問題提起はピンク(赤?)、理由づけは青、規範は緑、あてはめはオレンジという形で色分けしています。
⑵答案構成した感想(2021.6.17)
・なんというかすごい論点ですよね、この論点。本人と相続人が融合とか併存とか。笑 こういうの見ると法律ってやっぱフィクションだよなぁ…なんて思います。そこが面白いと私は思うのですけれど。
・さて、無権代理とはいえ、大きく言えば代理制度の話な訳で、効果帰属要件として有権代理→表見代理・追認という大きなフローを堅守することにはこだわりました。代理制度はこのブログで今まで6題解いた訳ですが、代理制度への解像度が上がったというか、カチッとハマったなにかがあります。良かったです。
・さて、この本人が無権代理人を相続する論点、面白いのが(というと実際の事件当事者に対して不謹慎ですが)効果帰属要件としての代理制度の全てが否定されても、相続によって無権代理人の責任は本人が承継しうるという点だと思います。これ最初に聞いた時は不当にも思えたんですが、本人と等しく相手方も無権代理の被害者と言える訳で、仕方ないのでしょうね。ちょっと引っ掛かりもあるますけれど。特にこの問題のように、無権代理人を相続した後に無権代理を把握したら、相続か否かも選べないって場合は特に。
・共同相続もなんかすごいですよね。権利や地位を粘土のようにくっつけたり離したり。良くも悪くも法律は人間の一部というか一要素をモデリング(抽象化)したものなんだなーと変に感心してしまいました。
・この論点、白紙委任状でも思いましたが、結論を覚えるのは限界があると思いました。理屈を理解して、それをいかに早く現場の答案構成段階で再現できるかという勝負なのかな、と。大変だけど、練習するしかないですもんね。
・明日書いてみます。(多分)
⑶こちらの答案構成はmindmeisterというマインドマッピングサービスで作成しています。
アメリカのサービスなので日本語がちょっと変ですが笑
使いやすいツールなので興味があれば見てみてください。
【私の答案】
⑴私の答案はこちらです。
リンクで飛ぶと拡大できます。
書いたものをそのままpdfにしてgoogleドライブで公開していますので、乱筆御免でよろしくお願いします。
⑵答案作成した感想
・昨日と今日、ブログ運営でやることが多くて(プチリニューアルをしてました)、答案をなかなか書けませんでした。答案構成から二日空いてます。もう少し要領よく作業を捌かないとダメですね。残念。
・今回は問題文も多いので60分で臨みました。いや、それでもキツかったです。答案構成20分、書くのに40分でした。制限時間を告げるピピピのピで以上を書きました。
・40分76行なので、今までの中ではだいぶ早かったかな、と。そこはシンプルに嬉しいです。
・答案構成では細かく構成してたんですけど、制限時間的に厳しくて、その構成を捨てました。笑 特に第2は構成ほぼ見ずに書き進めてましたね。条文もほぼ指摘できなかったし、繋ぎの文言もかなりカットしました。ギリギリ意味が通っていらばいいのですが自分では判断つかないですね…ちょっと意味不明なことを書いてると思うんですけど。でも時間的に無理でした。残念です。
・形式的には筆力は上がったとはいえ、内容が伝わらないと意味ないですもんね。ちゃんとした意味で筆力があげられるように今後精進します。
今回も駄文長文にお付き合い頂きありがとうございます。
以上です。
【今回の問題に関連する予備校講座】
私が総合講義300を受講していたアガルートでは『LawPractice民法』シリーズの解説講座 も開講されてます。
私自身は同講座を受講していないものの、担当講師の方は個別指導や別の映像講座でお世話になったことがあります。説明は大変わかりやすい上に用意していただいた答案例は非常に充実したもので、大変参考になりました。
プロ講師による答案例も入手できますし、この記事を読んで同書による演習に興味が出た方は受講を検討してみるといいとおもいます。
ちなみに当ブログではこの講座で選題されたものを中心に答案を作成していきます。
【参考文献】
この記事を含めて民法の論文を作成するにあたっては、以下の記事にある書籍を参考にしています。
【関連問題】
・無権代理行為の本人帰属要件(表見代理)
・無権代理とみなされる問題
【このブログの読み方(初めての方用)】
初めての方はこちらをご一読ください。答案を読んでいただく際の注意点などを詳しめに述べてます。ざっくり言うと一受験生が書く答案なので、不正確だし齟齬もあり得ます等々を書いてます。